『カムイサウルス=世紀の大発見物語=』
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【児童書】『カムイサウルス』植田和貴文、小林快次監修
[レビュアー] 産経新聞社
国内最大の恐竜全身骨格化石カムイサウルス・ジャポニクス(愛称・むかわ竜)は北海道むかわ町穂別で平成15年、尻尾の一部が発見された。だが、すでに数多くある首長竜の化石とみなされ、博物館の収蔵庫に7年もしまいこまれていたという。25年に本格的な発掘が始まり、29年に全身化石の姿が報道されると、「世紀の発見」と話題になった。
本作は、小さな化石の発見がどのようにして大発見につながったかを文と写真で解説。NHKの番組のため、カムイサウルスが生きていた世界がコンピューターグラフィックスで再現される過程も興味深い。(少年写真新聞社・2090円)