『日本酒呑んで旅ゆけば』
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『日本酒呑んで旅ゆけば』山内聖子著
[レビュアー] 産経新聞社
「呑(の)む文筆家」で唎酒(ききざけ)師の著者が1都7県計15の酒蔵を訪ねた放浪記ならぬ「呑浪記」。酒は産地で飲む方が生き生きとしてうまく、蔵元も地元にいるときの方が素顔を知ることができるという。
ヒット銘柄ながら酒も蔵元も控えめな「廣戸川」(福島)、500年味を変えず口伝で酒造りを継承する「剣菱」(兵庫)、著者をこの仕事に導いた「獅子の里」(石川)…。蔵にまつわる数々のドラマや酒造りの手法に加え、蔵元の人生にも迫る。蔵元行きつけの酒場では、酒が進むつまみや飲み方をリポート。たまらず、こちらも読んでいる途中から一杯やりだした。(イースト・プレス・1870円)