『大阪天満宮と天神祭』高島幸次著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

大阪天満宮と天神祭

『大阪天満宮と天神祭』

著者
高島 幸次 [著]
出版社
創元社
ジャンル
社会科学/民族・風習
ISBN
9784422250922
発売日
2024/06/12
価格
2,200円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『大阪天満宮と天神祭』高島幸次著

[レビュアー] 産経新聞社

大阪天満宮(大阪市)の文化研究所長が、毎年7月に行われる天神祭の歴史を分かりやすく紹介する。本宮(祭礼の当日)の25日は祭神、菅原道真の誕生日とされるが、著者は潮の干満との関係にも触れていて、「水都」と称される大阪らしい。江戸時代以降の盛大な祭りへと発展する過程は、大阪の人々のエネルギーがみなぎる。

大阪の天神祭は、街の中心部を流れる大川を船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」にビル街を照らす花火…と、華やかな祭りだ。起源は今も堂島川で厳かに行われる「鉾流(ほこながし)神事」に行き着くという。祭礼という視点から天神祭本来の意味を見つめ直す一冊。(創元社・2200円)

産経新聞
2024年9月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク