【児童書】『おじいちゃんの目 ぼくの目』 パトリシア・マクラクラン作 若林千鶴訳、黒井健絵

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おじいちゃんの目 ぼくの目

『おじいちゃんの目 ぼくの目』

著者
パトリシア・マクラクラン [著]
出版社
リーブル
ISBN
9784910310084
発売日
2024/07/23
価格
1,430円(税込)

【児童書】『おじいちゃんの目 ぼくの目』 パトリシア・マクラクラン作 若林千鶴訳、黒井健絵

[レビュアー] 産経新聞社

少年ジョンは、目の見えない祖父の家に行くのが大好き。独自の感覚で物事をとらえて生活する祖父の姿が新鮮だからだ。

朝は太陽光のぬくもりを感じて目覚め、台所からの匂いで朝食のメニューを知り、ジョンに教えてくれる。お茶を注ぐときは、カップの内側にかけた指先でお茶が満たされたことを感知し、やけどをしたことがない。

視覚障害をはね返し、触れる、聞く、嗅ぐ、味わうといった感覚を研ぎ澄ますことで広がっていく新しい世界。四半世紀前に翻訳刊行された名作が、新訳と優しいタッチの絵でよみがえった。(リーブル・1430円)

産経新聞
2024年9月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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