骨肉腫のため8歳で左足を根元から切断した61歳の著者が、片足で日本百名山の全登頂を目指す前人未到の記録である。
左足切断後も自転車に乗ったり草野球に熱中したりと、ごく普通の小学生生活を送り、社会人となってからはバドミントンや水泳などの競技スポーツに熱中し、障害者の国際大会でメダルを獲得。現役引退後は、つえを使って標高1500メートル以上の山に登る日々だ。得難い経験や出会いに恵まれ、60代でたどり着いた心境は「片足を切断して良かった」。その姿から、人生の壁を乗り越える勇気とヒントが得られる。(幻冬舎・1540円)
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2024年10月13日 掲載
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