『イグアノドンのツノはなぜきえた? すがたをかえる恐竜たち』
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【児童書】『イグアノドンのツノはなぜきえた?』
[レビュアー] 産経新聞社
化石から恐竜の姿を再現しようとした研究者と復元画家らの物語。1850年ごろに描かれた最初のイグアノドンは、ドラゴンのように長い尻尾を持ち、鼻先にツノがあった。78年に完全な骨格が見つかると、ツノと思われた骨は手にくっついていたことが分かった。新たな発見があると、学説は覆され、姿も変わっていく。現代の推測図は―。
仮説を立てて研究する手法を冒頭で説明し、仮説が正しいこともあれば情報不足で間違うこともあるとしている。科学の面白さを伝える絵本。対象は小学校低学年から中学年。(ショーン・ルービン文・絵 千葉茂樹訳/岩崎書店・1760円)