『台所で考えた』若竹千佐子著

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台所で考えた

『台所で考えた』

著者
若竹 千佐子 [著]
出版社
河出書房新社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784309039251
発売日
2024/11/25
価格
1,595円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『台所で考えた』若竹千佐子著

[レビュアー] 産経新聞社

63歳で作家デビューし、芥川賞を受賞した著者の初エッセー集。受賞後の寄稿や書き下ろし、寸言などがちりばめられている。

結婚し、幸せな暮らしにも物足りなさを覚えた日々、夫の死で絶望のなかに見つけた光、子供のころからの夢だった「本を書く人」になるまでの道のり…。困難に出くわすたび、その苦しみに意味を見つけて立ち向かってきたという来し方と、作家となってからの思いがつづられる。

今年70歳を迎え、「鉦(かね)太鼓、笛を鳴らして老年期こそ人生の本番」という勇ましい生きようからもヒントがもらえそうだ。(河出書房新社・1595円)

産経新聞
2024年12月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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