『幸せになるためのハーブレシピ』
- 著者
- 菅原 あゆみ [著]
- 出版社
- 株式会社 世界文化社
- ジャンル
- 芸術・生活/家事
- ISBN
- 9784418244225
- 発売日
- 2024/10/31
- 価格
- 1,870円(税込)
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冬が大の苦手な40代エディターが実践! 冷え性に効く、超簡単な「植物療法」の始め方
[レビュアー] 堂坂由香(フリーエディター)
子どもの頃からずっと、「夏と冬、どっちが好き?」と聞かれたら迷わず夏を選んできました。40代になっても相変わらず冬が苦手で、特に一番寒くなる1月~3月上旬は体が冷えるだけでなく、メンタルも落ち込んでしまいます。ファッションエディターなのに着る服を選ぶのも億劫になるほどで、半ば本気で「真冬だけ暖かいエリアに移住しようか」なんて考えたりもしています。
今年も冬が来るのが憂鬱だなと思っていたときに出会ったのが『植物はどんなときも私の味方!幸せになるためのハーブレシピ』(菅原あゆみ著、世界文化社)という本。
「慢性的な冷え性で、寒くなるとネガティブになるのは自分の体質なんだ」と半ば諦めていた私の目にふと止まったのが、こちらのフレーズでした。
その不調は、からだからのメッセージであり、もしかするとあなたが変わるチャンスかもしれません。(15ページより)
冷えも憂鬱もイライラも、原因はどれも一緒だった
著者の菅原あゆみさんは、帯に言葉を寄せている女優のMEGUMIさんやモデルの大屋夏南さんなど、名だたる美のカリスマたちが厚い信頼を寄せる「NeRoLi herb」を主宰する植物療法士の方。この本に出会ったのも何かの縁だと思い、本に書いてあることをいくつか実践してみることにしました。
冷え性、気持ちが沈んで憂鬱な気持ちになる、イライラしやすい、寝ても寝ても眠いなど、個々の不調をつい切り分けて捉えてしまいがちですが、実は大元の原因はどれも一緒で、「自律神経の乱れ」と「血の巡りの悪さ」。逆に考えるとここを改善できれば、冷え性も冬にメンタルが落ちる体質も同時に改善できるはずです。
この本は植物療法の理論やポジティブなマインドセットから、今すぐ日常に取り入れやすいルーティーン、手作りキッチンコスメの作り方、ハーブを用いた料理レシピなど、1冊で植物療法の基本&実践法を網羅している盛りだくさんな内容なのですが、最初からハードルを上げて挫折するのは本末転倒なので、本の中からとにかく今すぐ実践できそうな、簡単なものだけを選んで取り入れてみることに。
初心者でも無理なく続けられる、超簡単な3つの植物療法とは?
それでは早速、本書を読んで私が実践している植物療法を3つご紹介します。
1.いつも飲む水の一部をハーブティーを置き換える
『幸せになるためのハーブレシピ』より
お土産などでハーブティーをいただいても、コーヒー派の私は自分から積極的に飲むことはほとんどなく、そもそもハーブティー=植物療法という概念すらありませんでした。本書を読んで、ハーブティーは「薬用植物の成分を口から取り入れる方法」なんだと、地味に目から鱗でした。
ハーブティーの薬用植物の成分をより効率的にからだに取り入れるためには、1日の水分の一部をハーブティーに切り替えて、常にからだを巡っている状態を保つことが重要です。(36ページより)
とはいえ、一日にどれくらい飲んだらいいか分からないですよね。大丈夫、ちゃんと本に書いてあります。
カレースプーンを2~3杯のハーブを入れてお湯を500~750ml注ぎ、10分程度おいて、粗熱をとれたら冷蔵保存を。1~2日で飲みきるペースをおすすめします。そして、少なくても3ヶ月は飲み続けることが重要です。(36ページより)
1日分を朝まとめて作り、外出するときはタンブラーに入れて持ち歩くことにしました。
シェアオフィスにて。いつもはコーヒーを飲む代わりにハーブティーを飲むと、仕事で張り詰めていた気持ちがふっと和らぎます。
ハーブに含まれる抗酸化成分は加熱することで初めて溶け出すため、抗酸化物質はすり潰したものよりも煮汁の方がはるかに強い(36ページより)とのことなので、私はNeRoLi herbオリジナルハーブティーの「ぽかぽかブレンド」を飲んでいます。