2014年のプリツカー賞に続き昨年は高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した建築家が「何十年も書き溜めたスケッチの一部」を出版した。400点以上を収録。「スケッチを手で描く行為は、僕にとって建築を作る作業」という。
戦争や災害の避難者のため、紙管を使って仮設住宅を作る活動でも知られ、「紙管の小屋」のスケッチも。世界的建築家の思考が、手描きのぬくもりとともに伝わってくる。代表作「ポンピドー・センター メス」のいたずら描きのようなメモなど、ホッとさせられる絵も交じる。(光村推古書院・2750円)

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2025年1月12日 掲載
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