『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』
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【毎日書評】声の使い方を変えると、あなたの話は劇的に伝わるようになる!
[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)
話すことに苦手意識を持ち、悩んでいる方は決して少なくないはず。それは元NHKアナウンサー/キャリアカウンセラーである『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』(墨屋那津子 著、飛鳥新社)の著者も同じだったようです。
話し方の本を読んだりしていろいろなテクニックを試したものの、なかなか思うようにはいかず、「話し方が上手な人には才能があるのだろう」とあきらめていたというのです。
しかしあるとき、「もっとシンプルで、誰にでもできる簡単な方法があったらどうだろう?」と考えたことが分岐点になったようです。
もし……。
従来の話し方のテクニックがいらず、才能も関係なく、
ただ言葉を口にした瞬間に伝わり方が変わり、
周囲からの印象がよくなって、
人生そのものまでよくなるとしたら?
それが、私が長い試行錯誤の末にたどり着き、
本書にまとめた「スミヤメソッド」です。
このおかげで、私は声のプロを指導するまでになりました。
さらに、これまで指導してきた数千人もの話し方を劇的に変えてきたのです。(4〜5ページより)
などと聞くと難しそうに感じられるかもしれませんが、本書で紹介されているメソッドは誰にでもできるのだとか。ほんの少し「声の使い方」を変えるだけで、話はしっかり伝わるようになるというのです。
ポイントは、「声」はこれからもずっと人生に関わるものだということだそう。たしかに声そのものを変えることはできないのですから、「使い方」に着目したようがよいのかもしれません。
第2章「スミヤメソッド①『伝わる話し型』で説得力を手にいれる 『ひと息で話すだけ』でスッと伝わる」のなかから要点を抜き出してみましょう。
クセのない「伝わる話し型」
人前で話す際、「くっきり・はっきり」を意識するべきだといわれることがあります。しかし、「くっきり・はっきり」ことばを細かく区切ってしまうと、抑揚が多すぎて不自然になると著者は反論しています。それが、“複雑な話が伝わらない理由”なのだと。
そこで、相手にストレスを与えない、クセのない「伝わる話し型」を覚えておくべきだというのです。ポイントは、「意味のまとまりをひと息で話し切ること」。それは日本語がもっとも相手に伝わる方法であり、ほとんどの人が知らない秘技でもあるのだとか。
そして、さらに2つの大事な要素を加えたものが「伝わる話し型」のポイント。
【話し型の3つのポイント】
① なるべく言葉をつなげて、意味のまとまりをひと息で
② 抑揚をつけず、まっすぐに話す
③ 話す前に息を吸って、1音目にアクセントをつける
(79ページより)
こうすれば、どんな内容も相手にスッと伝わるそう。どれも意外と簡単だといいますが、もし難しいのであれば、まずは③をやってみるだけでも効果があるようです。(76ページより)
「ひと息で話す」を意識すれば、「間」は自然と生まれる
「意味のまとまり」を意識してひと息で話すと、適切な「間」が自然と生まれるもの。わざわざ「間をつくる」ことを意識するまでもなく、話の流れに沿った“無理のない間”がつくれるわけです。
間は、話す側が呼吸するためだけでなく、聞く側が話の内容を理解するためにも重要な時間です。(96ページより)
逆に、矢継ぎ早に話してしまうと、相手は内容を整理する時間が取れなくなってしまうもの。そのため、聞いていて疲れてしまうのです。(96ページより)
強調したいときに息継ぎをする
具体的にはまず、“ひとつの意味のまとまり”をひと息で読めるようになれば十分だそう。さらにその応用編として、“さらに強調したい単語や数字”の「前」で息継ぎをすれば、その単語や数字の重要性を相手に伝えられることに。
例文を見てみましょう。
[例文]
◾️「今回の調査の結果により、<息継ぎ>70%が支持しました」(97ページより)
いうまでもなく、この文章で強調したいところは「70%が支持」という部分。したがって、その前に軽く息を吸ってから話せばより印象的に伝わるわけです。なお、強調したい箇所はだいたい「20文字に1カ所まで」にすべきだといいます。(97ページより)
ことばをつなげるだけで伝わるようになる
話し方のクセを完全になおすのは難しいかもしれませんが、心配はいらないようです。
たとえば、修飾語と名詞をつなげる、たとえば「青い/海」を「青い海」とつなげるだけで伝わり方がよくなるというのです。
難しく考える必要はなく、自分が伝えたいことばをひと息で話すという“基本”が重要な意味を持つということなのでしょう。無理をしなくていいのです。
「コツがわかるとラクに話せるし、自分の声のままでいい」と自分も心地よいことが実感できれば、話し方そのものがいつの間にか変わります。そして、あなた自身がかっこよく、エレガントに周りから思われるようになっていきます。(110ページより)
それが積み重なれば周囲の印象も大きく変わるはず。そして結果的に「自分の声がしっかり伝わった」と実感できれば、やがて自身にもつながることでしょう。(109ページより)
すべてのメソッドを一度に試す必要はなく、興味がわいたひとつを試してみるだけでも効果が望めるそう。しかも、気が向いたときに軽い気持ちで取り組むだけでもOKだというので、実践してみる価値はありそうです。
Source: 飛鳥新社


























