成功者に学ぶ本は数あれど、敗者ばかりを集めた本はあまり聞かない。本書は歴史の表舞台で一度は華々しく活躍しながらも、結局は志半ばで倒れた敗者たちを反面教師にしようという一冊。西郷隆盛は「現場主義・プレーヤー型」、明智光秀は「サラリーマン社長型」、織田信長は「オーナー社長型」と分類。歴史研究における諸説を検証し、敗因を探る。
「情に流された」「決断力不足」「部下の不満に気付かない」。導き出されるのは、現代のビジネスパーソンにも通じる教訓だ。人間らしい失敗を犯した日本史の偉人たちに親近感も湧いてくる。(PHP新書・1100円)

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2025年3月23日 掲載
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