『句集 優しさの手紙』小倉蒼蛙著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

句集  優しさの手紙

『句集 優しさの手紙』

著者
小倉蒼蛙 [著]
出版社
書肆アルス
ジャンル
文学/日本文学詩歌
ISBN
9784907078508
発売日
2025/03/20
価格
1,980円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『句集 優しさの手紙』小倉蒼蛙著

[レビュアー] 産経新聞社

著者の本名は小倉一郎さん。多くのドラマに出演する俳優で、俳句結社「あおがえるの会」を主宰する俳人でもある。ステージ4の肺がんを患うも生還できたことを機に令和5年、芸名を俳号の「小倉蒼蛙(そうあ)」に改名。本書は19年ぶり4冊目の句集、蒼蛙名では初。

平成17年から昨年までに詠んだ句から410句を自選、俳優の丹波哲郎さん、脚本家の山田太一さんら著名人への追悼句も収載。俳人の河内静魚さんは「誠の心を大切にする俳人」と序文を寄せた。収められた次の一句からは、テレビで見る著者のやさしい顔が浮かぶ。《いい人にたくさん会えた梅の花》。(書肆アルス・1980円)

産経新聞
2025年4月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク