【児童書】『おかあさん、いいこと　おしえてあげる』シャーロット・ゾロトウ文、ジュリー・モースタッド絵、福本友美子訳

■アメリカの名作を母娘の物語に翻案

わたしがおとなになったらね－。母を思う娘が大人になったら届けたい、やってあげたいさまざまなこと。その思いは子供らしい、くすっと笑ってしまうものが並ぶ。

もとは1964年に刊行されて以来、アメリカで読み継がれてきた名作。兄が妹にしてやりたいことを語る物語だったが、作者と娘の関係を聞いた編集者が母娘の物語に仕立て、「新版」として生まれ変わった。物語は止まることのない時の流れを感じさせる。母と娘に読み替えたからこそ、行間からにじむ親子の愛情が温かい。そして、結びに登場する母娘はりんとしているように映る。（工学図書・1980円）

• 福本友美子
• おかあさん、いいこと おしえてあげる
• シャーロット・ゾロトウ
• ジュリー・モースタッド
• 工学図書

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