【児童書】『おおわる　おおかみ　おとぎ話をかがくする』キャサリン・カウソーン文　サラ・オギルヴィー絵　万木森玲訳

おとぎ話で何かと悪役にされがちなおおかみが、科学の知識で物語の嘘を暴いていく。

「3びきの子ぶた」では、おおかみは子ぶたたちが建てたわらの家と木の枝の家を吹き飛ばしてしまうが、おおかみは人間のように唇を丸めて息をふーっと吹くことはできない。それに、わら束を使って建てた家は、本当は台風にも耐えられるほど頑丈だ。

「赤ずきん」では、おおかみがおばあさんを丸のみにするが、人間を丸のみにできる動物は体長約7メートルのアミメニシキヘビくらいのもの。おおかみの言い分に耳を貸すと、また違った視点からおとぎ話を楽しめる。（岩崎書店・1815円）

• 産経新聞社
• 岩崎書店
• 万木森玲
• おおわる おおかみ おとぎ話をかがくする: きみのだいすきなおとぎ話は、真実か否か
• キャサリン・カウソーン
• サラ・オギルヴィー
• 原口るみ

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