『ユーミンと「14番目の月」』 ラッセ・レヘトネン著 加藤賢、アニータ・ドレックスラー訳

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ユーミンと「14番目の月」

『ユーミンと「14番目の月」』

著者
ラッセ・レヘトネン [著]/加藤 賢 [訳]/アニータ・ドレックスラー [訳]
出版社
平凡社
ジャンル
芸術・生活/音楽・舞踊
ISBN
9784582839548
発売日
2025/03/25
価格
2,420円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『ユーミンと「14番目の月」』 ラッセ・レヘトネン著 加藤賢、アニータ・ドレックスラー訳

[レビュアー] 産経新聞社

ユーミンこと歌手の松任谷由実が荒井由実名義で発表した4枚目のアルバム「14番目の月」(昭和51年)を読み解く。フィンランド人の著者は、八神純子の日本人初の米国「女性ソングライターの殿堂」入りを選考委員として推薦するなどした日本音楽研究者。

ユーミン初のオリコン1位の同作が誕生した昭和50年代は、ニューミュージック界で女性が活躍する時代の幕開け。自由に働き生きる女性を指す「翔(と)んでる女」が流行語に。著者は同作が歴史的にみて興味深い時期に発表されたことに着目。音楽評論にとどまらず、当時の日本の社会と女性についても考察する。(平凡社・2420円)

産経新聞
2025年5月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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