人気作家の著者が、40代後半にして「まだやったことのないことをしてみよう」と踏み出した山暮らし。長野県の標高1600メートルの「ほぼ、原生林」の中にある石ころだらけの土地を手に入れ、山小屋を建て、車の免許まで取った。
美しい森の中で、自分と相性のいい食器や家具、雑貨、食材、そして愛犬など「いとしきもの」に囲まれて過ごす。本書はその日々をつづった文庫オリジナルのフォトエッセー集。
シンプルにして環境にも配慮した生活から、著者は人生や生き方などの気付きも得る。胸に染み入るような文章や写真が心地いい。(文春文庫・869円)

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2025年5月25日 掲載
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