『新野新で語る大阪放送界史』鹿島我編

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

小バラ色の人生 新野新で語る大阪放送界史

『小バラ色の人生 新野新で語る大阪放送界史』

著者
鹿島我 [著]
出版社
神戸新聞総合出版センター
ISBN
9784343012753
発売日
2025/06/07
価格
2,200円(税込)

『新野新で語る大阪放送界史』鹿島我編

[レビュアー] 産経新聞社

「ぬかるみの世界」に懐かしさを感じるのは、関西にゆかりのある人か。昭和53~平成元年にラジオ大阪で放送された伝説の人気深夜番組で、落語家の笑福亭鶴瓶とともにパーソナリティーを務めたのが新野新(しんのしん)という放送作家だ。

本著は大阪で数々の番組に携わった新野の視点を軸に、戦後大阪の放送史を振り返る。大阪の番組に漂う独特の個性の背景に、失敗にもへこたれない「当たれば勝ち」という気質を感じ取れる。

演芸のトレンドの変化、やしきたかじんの登場…。番組の舞台裏をたどりつつ、大阪の芸能史をも記録した一冊。(神戸新聞総合出版センター・2200円)

産経新聞
2025年6月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク