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新書はこれを読め!
白石正明『ケアと編集』(岩波新書)は、多くの名作を生んだ医学書院〈ケアをひらく〉シリーズを担当し、定年退職した編集者による回顧的エッセイ。編集とケアに何の関係があるかと思いきや、意外に相通じるという見立てに納得。
伊藤将人『移動と階級』(講談社現代新書)の視点が面白い。世の中、好きな時にどこでも行ける人ばかりではない。そこで生じる様々な格差と不平等を、データと研究でひもとく。
レジー『東大生はなぜコンサルを目指すのか』(集英社新書)は、成長という言葉にとらわれがちな社会の風潮、キャリアアップに追い立てられる現代のビジネスパーソンと、その背景を多面的に描き出す。
小林武彦『なぜヒトだけが幸せになれないのか』(講談社現代新書)は、老いと死をめぐる生物学的考察シリーズの三作目。寿命は延び、テクノロジーが進歩してもなぜか幸せにはなれないわけを、遺伝子やコミュニティから考える。
保阪正康『なぜ日本人は間違えたのか』(新潮新書)。昭和史の第一人者が、同時代史として語られてきた「昭和百年」の失敗の歴史を、長年の取材経験をふまえて冷徹に裁断する。常識と通説に挑むノンフィクション作家ならではの考察は、戦後80年にあたる今夏にふさわしい。

























