『美しく残酷なヒトの本性 遺伝子、言語、自意識の謎に迫る』長谷川眞理子著

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美しく残酷なヒトの本性

『美しく残酷なヒトの本性』

著者
長谷川 眞理子 [著]
出版社
PHP研究所
ジャンル
自然科学/生物学
ISBN
9784569859415
発売日
2025/06/17
価格
1,155円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『美しく残酷なヒトの本性 遺伝子、言語、自意識の謎に迫る』長谷川眞理子著

[レビュアー] 岡本隆司(歴史学者・早稲田大教授)

 生物学からすると、脳を肥大化させた人間は奇妙な生き物らしい。ヒトは生物。あたりまえの事実から、社会の常識をくつがえす。 まず世上の「進化」概念がおかしい。「眼(め)を失った」生物の進化を退化と混同したりするのは、すべて脳が大きすぎるヒトの価値観による偏見である。 ヒトは「将来の期待のため」に農耕と牧畜に勤(いそ)しむ。そんな文明をもつ生き物はいない。採集捕食で「いま、ここ」を生きるだけ。 だ……

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読売新聞
2025年9月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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