『大田昌秀―沖縄の苦悶を体現した学者政治家』
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『大田昌秀 沖縄の苦悶を体現した学者政治家』野添文彬著
［レビュアー］ 清水唯一朗（政治学者・慶応大教授）
自立掲げた ひたむき人生 いつか会ってみたかった。学生時代、テレビで見た彼は、憂いをたたえながらも果断に動く政治家と映った。院生として調査に赴いた沖縄の図書館では、戦前の新聞の多くが研究者として彼が集めたものであることに驚いた。私人としてはホテルのバーでシーバスリーガルを傾ける粋人とも聞いていた。逝去から八年、その評伝が現れた。 沖縄に生まれ、太平洋戦争に巻き込まれ、日本で学び、アメリカに転じ……
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2025年9月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
