『思想としての批評 明治期東アジア哲学における展開』郭馳洋著 レビュー 読売新聞 [レビュー] (哲学・思想) 『思想としての批評』 著者 郭 馳洋 [著] 出版社 東京大学出版会 ジャンル 哲学・宗教・心理学/哲学 ISBN 9784130160544 発売日 2025/07/11 価格 10,340円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『思想としての批評 明治期東アジア哲学における展開』郭馳洋著 [レビュアー] 苅部直(政治学者・東京大教授) 広がり豊か 批評の変遷 いま日本で「批評」と言えば、たとえば「文芸批評」のように、何かの作品の価値を論じる営みを指すことが多い。だが、この言葉が欧米語のクリティシズム、クリティークの訳語として使われるようになった一八八〇年代には、もっと豊かな広がりをもっていた。 そのことを示す代表例が、本書の主人公と言うべき哲学者、大西祝(はじめ)である。西洋哲学の幅広い理解を背景として、人はあらゆる道徳、習…… で続きを読む ※外部サイトへ移動します 2025年9月26日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 東京大学出版会 苅部直 思想としての批評: 明治期東アジア哲学における展開 郭馳洋