『9月1日の朝へ』椰月美智子著 レビュー 読売新聞 [レビュー] (日本の小説・詩集) 『9月1日の朝へ』 著者 椰月美智子 [著] 出版社 双葉社 ジャンル 文学/日本文学、小説・物語 ISBN 9784575248319 発売日 2025/08/20 価格 1,870円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『9月1日の朝へ』椰月美智子著 [レビュアー] 遠藤秀紀(解剖学者・東京大教授) 四兄妹 休み明ける憂鬱 王道の青春小説だ。読む側を恥ずかしくさせてくれるのが嬉(うれ)しい。学校教員になったばかりの長男から中学二年の末っ子まで、四兄妹が各章で視点を担う。青春の年齢と性別をきれいに割った感がある。実は私の兄弟も本作と同様の男三人女一人という構成で、年齢の広がりも自然と似る。若い頃の自分の記憶と結びついた。 次男は高校三年生。勉強は不得手。肌のメンテナンスに余念がなく、紫外線を…… で続きを読む ※外部サイトへ移動します 2025年10月3日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 双葉社 椰月美智子 遠藤秀紀 9月1日の朝へ