『柳田國男 計画する先祖たちの神話』
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『柳田國男 計画する先祖たちの神話』長﨑健吾著
［レビュアー］ 苅部直（政治学者・東京大教授）
「歴史家」柳田 苦闘の跡 民俗学と歴史学。前者は伝説の聞き取りを行い、後者は書かれた史料を発見し読解するという方法の違いから、対立する学問のように扱われることがある。ところが、みずから日本史研究者である長﨑健吾は本書で、日本民俗学の創始者の柳(やなぎ)田(た)國男を、徹底して「歴史家」と理解し、その営みの全体を解釈し直す。 近代日本の大きな変化を、数千年に及ぶ人々の暮らしの変遷の中に位置づけ、……
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2025年10月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
