『住まいの日本史』
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『住まいの日本史』川本重雄著
[レビュアー] 産経新聞社
「家の造りやうは夏をむねとすべし」という『徒然草』の一節は、日本の住まいが夏の蒸し暑さを避けるために開放的になったと説明する際に好んで引用される。だが、日本の風土が住まいの形を決めたという理解は本当に正しいのだろうか。日本の住まいは生活と儀式の共存から生まれたと説く建築史家が、竪穴住居から古民家に至る住居史を解明する一冊だ。
外敵から生命や財産を守るための住居は本来、壁・窓・扉で囲われた「壁の空間」だ。しかし、日本では引き違いの建具が発明され、儀式用の大空間だった「柱の空間」が民家にも取り入れられたという。(吉川弘文館・2860円)


























