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まさかの続編。まさかまさかこうくるとは! 最後の最後に明かされる事実に唸る!
[レビュアー] 瀧井朝世(ライター)
今年の夏に刊行されるや話題となったフリーダ・マクファデンの『ハウスメイド』(ハヤカワ・ミステリ文庫)。はやくもその続編、『ハウスメイド2 死を招く秘密』(いずれも高橋知子訳)の邦訳が刊行。
主人公は訳あって服役していた過去を持ち、そのため職探しに苦労しているミリー。前作で彼女は裕福な家庭の夫人、ニーナに気に入られて住み込みのハウスメイドの仕事を得る。が、ニーナは不可解な言動ばかり。彼女の夫がなぜ妻の我儘を許しているのか不思議なほどだ。だが前科持ちのミリーにとって、ようやく手に入れたこの仕事を手放すわけにはいかない。やがて彼女は、この夫婦の秘密を知る。そこからが度肝を抜く展開で、読み終えた時に、まさか続編があるとはまったく思わなかった。
そんな続編では、ミリーは高級ペントハウスに暮らすギャリック家に雇用される。今回は住み込みではなく、通いの仕事だ。雇い主のダグラスは、妻のウェンディが静養しているため、ゲストルームには決して入るなという。ウェンディ自身もミリーを避けているようで、どうにも不自然だ。ミリーの中で少しずつ疑念が膨らんでいくが――。正直、前半を読んだ時点では、前作と似た展開だなと侮っていた。まさかこうくるとは! 最後の最後に明かされる事実にも唸った。正義感の塊でありつつアウトローなミリーのサプライジングな行動が、このシリーズの魅力のひとつだ。
使用人が探偵役のミステリーは数多い。たとえばエミリー・ブライトウェルの『家政婦は名探偵』(田辺千幸訳、創元推理文庫)は、使用人探偵団が活躍するシリーズの第一弾で、ヴィクトリア朝のロンドンが舞台だ。警部補のウィザースプーンは善良な人間だが捜査能力ゼロ。開業医の変死体が発見されても、何を調べたらいいか分からない。ウィザースプーンの屋敷を取り仕切る家政婦のジェフリーズ夫人は、その様子を見かねて他の使用人たちと調査を開始。彼らが自分たちの働きを明かさず、さりげなく誘導して警部補に事件を解決させる様子が楽しい。
























