【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」5選

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100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸

『100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸』

著者
芥川 龍之介 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784041148112
発売日
2024/03/19
価格
660円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」5選

[レビュアー] カドブン

今年も残すところあとわずか。
慌ただしい日々の中で「ゆっくり読書を楽しむ時間がない」と感じていませんか?
そんなあなたにおすすめしたいのが、角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」シリーズです。

一度は読みたい古今の名作の中から、中編・短編を厳選して収録した本シリーズ。
約100分で読み切れるコンパクトさは、忙しい日々の合間にぴったりです。

本記事では、この冬ぜひ手に取ってほしい5作品をご紹介!
一年の締めくくりに、名作を一冊読み切る達成感を味わってみませんか?

■「100分間で楽しむ名作小説」5選

■芥川龍之介『100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸』

【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」...
【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」…

よいことをした報には、できるなら、この男を地獄から救い出してやろう
良心のありかを考える100分間。

お釈迦さまが散歩の途中、極楽の蓮池の下をのぞき込むと、カンダタという男が血の池でもがいているのが見えた。人を殺したり放火をしたり、さまざまな悪事を働いた末に地獄に落ちたカンダタを見てお釈迦さまは、彼が生前、蜘蛛を踏みつぶそうとして思いとどまったことを思い出した。そこでお釈迦さまは、彼をめがけ蜘蛛の糸を地獄の底へたらしたが――。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000260/

■江戸川乱歩『100分間で楽しむ名作小説 人間椅子』

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かようにして、私の情熱は、日々に烈しく燃えて行くのでした。
倒錯する愛に戦慄する100分間。

職人の男が丹精込めて作った大型の肘掛け椅子。床すれすれまで革が張られ、背面も肘掛けも重厚に作られたその内部に、職人はちょっとした細工を施し、自らが身を隠せるようにしてしまった。椅子に潜んで機を狙い盗みを働こうとした男はやがて、椅子となった自分に革一枚隔てて身を任せた女性に対し、名状しがたい熱情を抱くようになる――。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000261/

■太宰 治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』

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【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」…

私を、待っている人があるのだ。
誰かを心から信じたくなる100分間。

メロスは激怒した。誰も信じることのできない孤独な王が、暴虐の限りを尽くし、罪なき人々を殺すというのだ。命をかけて抗議をした向こうみずなメロスは王に、親友のセリヌンティウスを人質にして、三日のうちに必ず帰ってくることを約束する――。友情と信頼の大切さを一途につづった、唯一無二の名作。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000262/

■宮沢賢治『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』

カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。
「幸せ」を噛みしめる100分間。

病気がちな母と暮らすジョバンニは、学校帰りに活版所で働いて家計を助けている。いじわるな級友から父の不在をからかわれ、つらい思いをする彼の気持ちを、親友のカムパネルラだけはわかってくれていた。祭りの夜、あらゆる星が輝く夜空の向こう側へと、二人は銀河鉄道に乗って旅に出る――。すべてがきらきらと輝く、かけがえのない物語。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000265/

■恒川光太郎『100分間で楽しむ名作小説 夜市』

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【ブックガイド】この冬読みたい! 角川文庫の「100分間で楽しむ名作小説」…

朝は来ないんだよ。夜市は買い物をしない限り、ずっと続くんだ。
欲の深さに心震える100分間。

「今宵は夜市が開かれる」。妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場では望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えにして、野球の才能を買った。おかげで野球部のエースとして活躍した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、裕司は再び夜市を訪れる。弟を買い戻すために。

▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000269/

■「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ一覧

2024年3月19日(火)に創刊した角川文庫のレーベル内シリーズです。

活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくしました。
上野リチさんのテキスタイルで彩られた装丁は、思わずコレクションしたくなる美しさです。

一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かに集めました。

▼シリーズ一覧ページはこちら
https://kadobun.jp/kadokawa-bunko/100min-meisaku.html

KADOKAWA カドブン
2025年12月18日 公開 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

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