『組織で自分らしく成果を上げる25のトレーニング』
- 著者
- 仲山進也 [著]
- 出版社
- ワン・パブリッシング
- ジャンル
- 社会科学/経営
- ISBN
- 9784651205618
- 発売日
- 2025/11/27
- 価格
- 1,760円(税込)
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あなたのモヤモヤの原因は? 楽天の異端児・仲山進也氏が教える、こじらせた働き方から脱するための「組織のイヌ・ネコ理論」
[文] ワン・パブリッシング

楽天大学の創始者として5万社の成長を支援してきたチームビルディングのプロ!
「毎日、会社のために一生懸命働いているのに評価されない」
「上司や同僚とわかりあえない」
と不満を抱えているそこのあなた! モヤモヤの正体を知りたくはありませんか?
そのヒントが「組織のイヌ・ネコ理論」にあるのだと、仲山進也さんは言います。
仲山さんは、楽天大学の創始者として5万社の成長を支援してきたチームビルディングのプロ。「組織のイヌ」という表現は見聞きすることがありますが、「組織のネコ」とは一体どんなものなのでしょうか?
仲山さんを直撃取材し、詳しくお話を聞きました。前編では、イヌとネコがそれぞれすこやかに働くヒントをお伝えします。
みんな違ってみんな良い。目指すは「すこやか」なイヌとネコ
――仲山さんの新著『組織で自分らしく成果を上げる 25のトレーニング ネコトレ』では、主にイヌタイプの人に向けてさまざまなアドバイスを展開されています。イヌはネコを目指すことで納得のいく働き方ができる、ということでしょうか?
「いえ、イヌがネコを目指す必要はありません。
まずイヌとネコの違いをざっくりお話しすると、イヌタイプは『社命を第一に考え、組織に忠実に働く人』のこと。会社のためなら自分を犠牲にしてでも、指示に従おうとするのが特徴です。これに対してネコタイプは、組織に属しつつも『価値を第一に考え、自分に忠実な働き方をする人』。顧客のためなら、会社の指示はスルーすることもあるようなタイプです。
『イヌとネコのどちらがよい』ということではなく、よいのは、イヌもネコも『すこやか』であること。ダメなのは『こじらせ』ていることです。
『こじらせたイヌ』とは、上からの指示命令に対して、意味を考えることなく絶対的に従うような、思考停止の状態になっている人です。『こじらせたネコ』は、正当な理由もなく指示された仕事をやらなかったり、ルールに従わなかったりするような不良社員のことです」

組織で働くにあたっては「タイプの違い」よりも「すこやか・こじらせ」の状態が重要。
――自分がイヌかネコかよくわからない場合の判別方法はありますか?
「そうですね、次のような同僚や部下(または学友)を見かけたとき、モヤモヤするものはいくつあるでしょうか?

あなたはイヌ? それともネコ? 10の項目をいますぐチェック!
このリストにあてはまるものが多ければ、イヌタイプの可能性が高いです。逆に『え、リストに書かれていること、やっちゃってますけど』という人はネコタイプです。そして、イヌタイプの人は、自分の仕事がうまくいかず『こじらせ』ているときに、リストにあるようなことをしがちな『すこやかネコ』が活躍しているシーンを見るとモヤモヤしやすいと思います」
イヌタイプが組織で「すこやか」に働くためのヒント
――では「こじらせたイヌ」が「すこやか」になるための秘訣を教えてください。
「それがネコトレです。じつは、今回の本は『GetNavi web』での連載を書籍化したものなのですが、新たに書き下ろした部分に『イヌ成分・ネコ成分』という表現が出てきます。イヌかネコかを『白か黒か』のようにとらえるのではなく、グラデーションでとらえるんです。ネコ成分高めのイヌもいれば、イヌ成分が高めなネコもいる。そういう人は、自分がネコなのかイヌなのか、判断しづらいかもしれません。
イヌタイプは、価値基準が『組織100、自分ゼロ』、つまり自分を殺している状態のときにこじらせやすいと考えられます。そこで、ネコトレによって、自分の基準を大切にする『ネコ成分』を補充するとバランスがよくなるわけです。自分の中にある基準も大事にしつつ、組織の基準を優先する状態。それが『すこやかイヌ』です」
――なるほど。ネコ成分を補充するのがネコトレというわけですね。「こじらせイヌ」がネコトレをすれば、すぐ「すこやか」になれますか。
「そう簡単にはいかないかなと。日本では、学校教育をはじめとして長らく『イヌトレ』に注力しすぎてきたために、『こじらせイヌ』的な考え方が深く根づいている傾向があります。たとえば、『給料はガマン料』という考え方。この概念があるから、みんな限界を超えるまでガマンして、こじらせちゃう。なので、それをアンラーン(これまでの思考パターンや価値観を手放し、リセットすること)できないと、少しネコトレをやってみたくらいでは、なかなか変わることができないのです」
――『こじらせイヌ』的な考え方をアンラーンするためにはどうしたらよいのでしょうか?
「効果が出やすいのは、越境学習です。イヌタイプに多いのが『自分の強みがわからない』という悩み。この大きな原因は、環境にあります。
先日、とある省庁で働いている人が『自分には強みがありません』と言っていたんですね。でも、霞が関を一歩出てみたら、自分にとって『当たり前』なことをしただけなのに『そんなことができるなんてすごい』と言われるような体験をするわけです。そうやって、『強みを活かして喜ばれる働き方』を知ってしまうと、『給料はガマン料』という考え方を手放しやすくなります」
後編では、組織のイヌとネコがすこやかに働くための「役割分担」について、引き続き仲山さんにお話をお伺いします。
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仲山進也(なかやま しんや)
仲山考材株式会社 代表取締役、楽天グループ株式会社 楽天大学学長。創業期の楽天に入社後、楽天市場出店者の学び合いの場「楽天大学」を設立。人にフォーカスした本質的・普遍的な商売のフレームワークを伝えつつ、出店者コミュニティの醸成を手がける。「仕事を遊ぼう」がモットー。新著『組織で自分らしく成果を上げる25のトレーニング ネコトレ』が発売。ほかに『「組織のネコ」という働き方』『アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方』などがある。


























