『猿』京極夏彦著(KADOKAWA) レビュー 読売新聞 [レビュー] (日本の小説・詩集) 『猿』 著者 京極 夏彦 [著] 出版社 KADOKAWA ジャンル 文学/日本文学、小説・物語 ISBN 9784041157190 発売日 2025/12/22 価格 2,200円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『猿』京極夏彦著(KADOKAWA) [レビュアー] 浅古泰史(経済学者・早稲田大准教授) 怪異 焦る人間の内側に いないと思えば、いない。いると思えば、いる。京極作品における怪異は、何かがそこに存在するから生じるのではない。人が見てしまうことで生じる「何か」である。この怪異観は、著者作の絵本『いるのいないの』でも示されており、「何かがいる」と感じてしまう感触から物語が始まる点で、本書とも重なり合う。 松永祐美の同居人である隆顕が、天井を見上げながら、「猿がいる」とつぶやく。不安を抱…… で続きを読む ※外部サイトへ移動します 2026年1月30日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 猿 京極夏彦 KADOKAWA 浅古泰史