幻想文学やホラー、ミステリーなど幅広いジャンルで活躍し、令和4年に死去した作家が生前行った創作講座の講義録を収める。
創作の第一歩となる「着想」の説明では、「テーマ探しは時間の無駄」と断言し「何を書くかではなく、どう書くか」に悩むべきだと力説する。また、物語に読者を自然に誘導するためには、キャラクターの紹介文は「書かない方が得策」だとも。
「文章」「ストーリー」についても意外性に富む助言が多いが、作家の経験則に基づく論理的な語りには説得力がある。読んだ後、小説の味わい方が少し変わるかもしれない。(東京創元社・2310円)

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2026年6月7日 掲載
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