人工知能(AI)の進歩は目覚ましく、いまや人の相談にも応じるし、詩や小説も生成する。人間の知的作業の一部を代行できるようになった。そんなAIとともに生きる社会を考えるための論点を鮮やかに示している。
著者はAIの学習過程を詳述しながら、厚みのある経験や感情、主体性を備えた人間との違いに目を向ける。浮かんでくるのは、AIの能力が向上しても、最終決定を下し、責任を負うのは人間であるという現実。そこから未来の仕事や教育の形も見えてくる。「AI以後」の世界を考えることは、人間とは何かを再考することでもある。(岩波新書・1034円)

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2026年8月2日 掲載
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