第三回 摂取量200作品超えのエンタメから選ぶ、2025年ベスト作品(前編)

偏愛エンタメ冷凍便

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 2025年もエンタメに生かされた1年だった。ドラマは100本、本は50冊、ライブは50回、映画は20本。1年間でこれだけの作品を摂取した。毎日バーチカル手帳で時間の余白を把握しながら、どうにかエンタメ摂取時間を捻出していく。これだけ観て読んでもなお、まだまだ足りないと感じてしまう。もはや欲望のバグではないか。
 でも、これだけの量に触れれば、素晴らしい作品にも多く出会える。今回は2025年の中で、私が最も心を動かされたライブ・ドラマ・映画・本の「2025年ベスト作品」を紹介したい。
 思いのままに綴っていたら、なんと7000字近い文字量になってしまった。なので今回は前編と称し、ライブ・ドラマ編をお届けする。

■2025年ベストライブ:『Nissy Entertainment “Re: 10th Anniversary Final” BEST DOME TOUR』

 2月に初めてNissyのライブを観に行った。Nissyとは、AAAのメインボーカルを務める西島隆弘さんのソロ活動名義だ。
 私はこれまでSTARTO ENTERTAINMENTのライブを多く観てきた。過去にはSMAPや嵐が札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5大ドームツアーを実施していて、この5大ドームツアーを行うことが「国民的アイドル」であることの証明の一つになっていた。最近では、Snow ManSixTONES5大ドームツアーを行うアーティストに仲間入りしている。STARTO以外だと、Mrs. GREEN APPLE2025年に、TOMORROW X TOGETHER202511月から20262月にかけて実施中(但し札幌を除いて埼玉ベルーナを入れた5大ドーム)だ。
 しかしNissyは、それを超える6大ドーム公演(5大ドーム+ベルーナドーム)を“ソロで”成し遂げている。これは歴代男性ソロアーティストとして2人目の快挙(1人目はEXILE ATSUSHI)と知り、その人気の理由が知りたいという好奇心で足を運んだ。そしてライブを観ながら、「これは2025年のベストライブだ」と確信した。
ライブに行く前、予習のためにPrime Videoで配信されていた過去のツアー(『Nissy Entertainment 4th LIVE DOME TOUR〜』)のドキュメンタリーを見た。スタッフが「数十台あるカメラの配置やカット割など自分がどう見えるかを全て把握している」と語っていた通り、Nissyはリハーサルの演出を俯瞰で確認し、スタッフに細やかな指示出しをしていた。演出をスタッフに丸投げしない、徹底した自己プロデュース。その姿を見て期待値はかなり上がっていた。
 実際のライブは、その期待を遥かに超える究極のエンターテイメントだった。炎・水の特効が惜しみなく繰り出され、どの席からもクリアに見える巨大スクリーン、韓国の人気女優パク・ミニョンと共に展開される映画のような映像作品、芸人チョコレートプラネットとコラボしたお楽しみコーナー、USJから遊びに来たセサミストリートやスヌーピーの仲間たち。すべてが他のライブでは観ることのできない豪華な演出。「本当にこのチケット代(一般指定席17,700円税込)で良いのでしょうか?! 5万円くらいお支払いした方が良いのでは?!」と観ている方が恐縮してしまうほど、エンターテイメントが凝縮された時間だった。