第六回 オタクだって推しを介さない雑談がしたい!--『あなたはなぜ雑談が苦手なのか』
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雑談が苦手だ。飲み会や打ち合わせの帰り道、「今日ちゃんと雑談できただろうか」と一人反省会をしてしまうことがある。「雑」という漢字には「粗い」とか「丁寧でない」などのネガティブな意味合いが含まれているのに、「雑談」になると、重要なコミュニケーションのひとつと捉えられているのが不思議だ。雑なコミュニケーションは好まれないはずなのに、「雑談」はビジネスシーン等において必要なスキルとして扱われ、雑談に関する本がたくさん世に出ている。それらを本屋で見かける度に、私と同じように雑談が苦手だと感じる人がいるんだとちょっとホッとするくらいだった。
特に雑談に対する苦手意識が強く出るのが大勢の場だ。1対1の場では、私は相手の話を聞き、相手も私の話を聞いてくれると信じられる。けれど大勢の場では、そこにいるみんなの時間を奪って、私の話を聞いてもらうということに罪悪感があった。「それだけ価値のある私自身の話のご用意はございません……!(推しの話ならいくらでもできるけど)」という気持ちだ。
そんな私が、「この人みたいに雑談できるようになりたい……!」と尊敬しているアイドルがいる。それは、SixTONESの田中樹さんだ。


