第四回 ワンレンとおかっぱのブランチ

それでもやっぱりすてきな明日

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©ながしまひろみ
©ながしまひろみ

 2024年7月、TBSテレビ「王様のブランチ」の対談で、凪良なぎらゆうさんと町田まちだそのこさんにお会いしました。
 作家の方とテレビに出るなんて、どきどきがすぎますよね。何を話せばいいのか見当がつかないし(いや、本のこと話せばいいのか)。何よりまず、当時の私は、作家の知人もおらず、作家さんとしっかりお話をしたことがなかったのです。
 エレベーターで乗り合わせた方を知人だとカウントしてもいいのなら、川村元気かわむらげんきさんと文藝春秋さんのエレベーターで偶然ご一緒しました。しかも、7階から1階まで。かなりの階数。これって、親友になるんでしたっけ。 

 凪良ゆうさんと町田そのこさんと言えば、今を時めくお二人。私がそこに入っていけるだろうかと、依頼をいただいてから、こそこそインターネットでお二方を調べていました。お写真を見てみると、お二人そろって髪型がワンレンボブ。(皆さんご存じでしたでしょうか? 2018年の辻村深月つじむらみづきさんから2023年の凪良ゆうさんまで、本屋大賞受賞作家は、逢坂冬馬あいさかとうまさんと私以外、全員髪型がワンレンボブなことを。逢坂さんと私、前髪がありながらの受賞。快挙です。)空気が読めないと思われないよう、私も前髪を伸ばさねばと全力を尽くしたのですが、撮影までに間に合いませんでした。
 そして、お二方はとても仲が良いという話。それを聞いて緊張は倍増。大人になったとはいえ、すでにできあがったコミュニティに入っていくのって勇気がいりますよね。
「ねえねえ、何の話してるの? ああ、わかるわかるそれそれ。それだよね」
とテンションを上げて入っていくという芸当を持ち合わせていない私は、びくびくしっぱなしで撮影場所へ向かう新幹線で何度もトイレに行きました。
 ところが、撮影はバタバタだったのですが、凪良さんも町田さんもすごく気さくな方で、「緊張するよねー」とお互いに言いあい、一瞬にして和やかな空気になりました。二人だけにわかるワンレンの話をされたら泣くところでした。