第八回 人生のゲームには参加しなくちゃ

それでもやっぱりすてきな明日

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©ながしまひろみ
©ながしまひろみ

 今年の夏休みはとんでもなく暑かったですね。
 我が家には小学生の娘がいるのですが、「外で遊んでおいで」とは言えない気温。ということは、1ヶ月も家にいるのか。1ヶ月も昼ごはんを作らないといけないのか(猛暑じゃなくてもご飯はいるけど)、と悩ましい日々でした。
 厄介なことに、娘はごっこ遊びが大好き。
 ごっこ遊びって、付き合うのが地味に疲れます。普段は「目が悪くなるで!」と注意しているのに、延々と続くごっこ遊びに、「休憩しよう。YouTube見たら?」と何度言ったことか。(ごっこも遊びやのに、なんの休憩?)
 娘がよくやるのは、書店さんごっこ。
 ピッと音が鳴るセンサーのおもちゃ(100円均一で幼稚園の頃購入したのが今でも健在です。食器といい100円均一の物って長持ちしますよね)でバーコードを読み取ってもらい、お金を払うというもの。いつでも娘が店員で私とぬいぐるみがお客さんです。
娘:「有料ですけど袋要りますか?」
私もしくはぬいぐるみ:「要りません」
娘:「じゃ、こちら。2800円になります」
私もしくはぬいぐるみ:「カードで払います」
娘:「暗証番号お願いします」
 娘が作った空き箱に描いた数字を押し、その間娘は顔をそむけるという、ここが一番リアリティあり。
「また来てくださいね」
「はい」
 この後、部屋の隅に移動し「ただいまー。本買ってきたよ」と言うところまでがひとくくり。で、買ったはずの本をすぐさま店に戻すという流れ。
 ぬいぐるみの後ろに並んでいる時は退屈ですし、部屋の隅への移動が面倒。
 ただ、この地道な作業のおかげか、私も娘もスーパーのセルフレジめちゃくちゃ速いです。「レジスタッフになりませんか?」とヘッドハンティングされるのも時間の問題の気がします。

 ごっこ遊びで今年から加わったのが、バイトの面接ごっこ。経験したことがないはずなのに、子どもってそれらしいことをやるんですよね。
娘:「いつ入れますか?」
 壊れたノートパソコンをぱちぱち打ちながら聞いてくる。
私もしくはぬいぐるみ:「木金です」
娘:「水曜は無理ですか?」
私もしくはぬいぐるみ:「そうですね」
娘:「わかりました」
 何やら紙に書き込んで終了。
「これはいったい何なん?」と思いつつ、私もぬいぐるみたちも付き合っております。