第十七回 小学生って、たまるかー

それでもやっぱりすてきな明日

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©ながしまひろみ
©ながしまひろみ

 子どもは平気で残酷なことができてしまったり、悪意を抑えられなかったりする。集団になると麻痺してひどいことが平気に思えてしまうことさえある。全ての子どもがいつだって良い子なわけではない。
 瀬尾さんの描く子どもは、いい子ばっかりですよね。と毎度言われるのですが、その度に、「こいつ、現実わかってへんな」と怒られている気がするので、十分に前振りをしてから…。
 
 小学生、かわい過ぎません?
 PTA活動の一環で、学校に読み聞かせに行っているのですが、毎回小学生たちの反応にとろけます。
 保護者一人が1クラスを担当し、朝、授業前の10分間、絵本を読むという取り組み。終了後、どんな本を読んだかという交流をするのですが、おもしろそうな絵本を知る良い機会でもあります。
 4年生のクラスに行った時は、ちょうど運動会前だったので、くすのきしげのりさんの『ぼくのジィちゃん』を読みました。
 読む前に、「もうすぐある行事何ー?」って聞いたら、「ハロウィーン」と答える子どもたち。
 甘いなお子様たち。君たちがわざと運動会を外し、そう言うだろうと想定済みなんよ。と心の中で勝ち誇った私は、
「だよねー。じゃあ、家じゃなくて学校でやる行事は何?」
 と聞き直したところ、
「学校でやるねんで」
 と子どもたちが壁を指さすではないですか。
 そして、壁には、「ハロウィーンのお知らせ」と日時やプログラムが書かれたかわいいポスターが。
「え?! めちゃハイカラやん。こんなんするんや」
 と驚いていると、その横には「運動会の打ち上げ」のポスターまで。
 思わず、
「打ち上げって、居酒屋でするん?」
 と聞いてしまいました(もちろん場所は教室で、飲食はなく参加無料らしいです)。
 小学生っていろんなことをするんですね。もちろん先生方のご指導あってこそですが、子どもたちが自分たちで考えて作るってすごいなあ。
 絵本『ぼくのジィちゃん』は頼りなく見えていたおじいちゃんが運動会で大活躍するという物語で、お子様たちは、「あーあー」とか「うわあ!」とか、練習したんかというくらい良いリアクションをしてくれました。
 そのころ朝ドラ「あんぱん」を見ていた私は、あまりの可愛さに今まで一度も使ったことないのに、「たまるかー」を連発してしまいました。