第十八回 ぼくらの6YEARS

それでもやっぱりすてきな明日

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©ながしまひろみ
©ながしまひろみ

 PTAの読み聞かせに参加している私。毎回一人の保護者が1クラスを担当するのですが、2月は娘が在籍する6年生で読み聞かせをすることになり、大はりきりでした。
 娘たちの学年、コロナ禍で入学したんですよね。休校に分散登校。学校が始まった後もトイレ以外自分の席を立ってはいけないとか、黙って給食を食べるとか、制約の多い日々が続きました。全校での運動会や音楽祭が行われたのは、4年生になってから。
 コロナ禍があってもなくても、6年という時間。大きく成長して変わっていく自分や仲間と過ごす日々は、楽しいことだけでなく、気持ちが追い付かずしんどい思いをすることもあったはず。
 それでも、娘や友達たちを見ていると、確かにまぶしい瞬間もありました。
 休校中に公園で出会った女の子とその後6年間、ずっと一緒に登校したこと。
 雨が降った帰り道、傘がない娘を家まで送ってくれた男の子がいたこと。
 行事や参観で見る子どもたちの姿に、ああ学校っていいなと何回も思わされました。
 6年生にとっては最後の読み聞かせ。
 彼らのことを表しているような本があればいいなと探したもののうまく見つけられず、作ることにしました。どうせなら、子どもたちが見やすいように紙芝居を。
 ところが、「紙芝居作ることにしたで」と娘に報告すると、「絶対うちのクラスには来んといて」と最大限に拒否をされました。
「ついに娘も思春期やわ」
 と友達に愚痴っていたら、
「思春期のせいと違うで。自作の紙芝居を読むお母さんって怖いやん」
 と言われました。
 確かにそうかと、「娘のクラス以外に行きたいです」と希望を出し、隣の1組で読む紙芝居を作ることにしました。
 6年間見てきた子どもたちのことなので、物語はすぐにできたのですが、問題は絵。そう、紙芝居には絵がいるのです。
 実際に描いてみて、そのへたくそさに自分でびっくりしました。大人になって描く機会がなく気づかなかったのですが、人物ってこんなに描くのが難しいとは。何度描き直してもうまくいかず、なんとなく抽象画っぽい絵に仕上げました。