第二十三回 0冊目の本、ホン・ボヤージュ!
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かわいいキャラクター、ヨムムと繰り広げる『0冊目の本』。ついに皆様にお披露目できる日がやってきました!
ここにたどり着くまで、苦節2年(苦しんでないけど)。新潮社さんと話し合いを重ねてきました。

2年前、デビュー当時からお世話になっている新潮社のS姉さん(もはやお姉さんを超え、母です。先日も新幹線に乗る私に、「到着予定時刻の10分前にアラームセットして。絶対寝るから」とずっと言ってくださってました。まあ、起きてたんですけどね)と、
「書店さんがなくなるのは本当に困る。目当ての本以外手に取ってもらえないから。本と出合える場がなくなるよね」
「何か楽しいことができればいいですよね」
などと言いながら、いろいろ計画を立ててみていました。
けれど、実現化するのは難しく、最初のころは、
「こんなのどうだろう!」
「いいね! 会社でも相談してみる!」
と盛り上がっては、しばらくするとS姉さんが飛んできて、
「ごめん、瀬尾さんだめだった」
の繰り返しでした。
驚くのは、却下報告のたびにS姉さんがわざわざ来てくださること。
「こういうことこそきちんとご報告しないと」
というのがS姉さんなのです。
LINEで「残念~」のスタンプをくだされば十分なのにと毎回申し訳なく思いつつ、それでもおいしいものを食べて、「じゃあ、どうすればいいか」と次に向かって話すのは、楽しい時間でした。
ダメだと言われるたび、燃えるS姉さんと私。
「若い人にもっともっと本を読んでもらえたらいいんだけど」
「中学校で働いてた時、『新潮文庫の100冊』の冊子が学校に届いてました。確か生徒分!」
「なるほど! 学校へ運ぶ経路はあるのか。その冊子に本っておもしろいというエッセイを書く!」
「いいですね!」
と方向が定まりだしたころ、新入社員のCさんが加わり、さらにこの会議に「ブックドア」というおしゃれな名前をつけました。
Cさんはふんわりした雰囲気でありつつ、発想力豊かで強い意志もあって、S姉さん同様頼りになる存在。
私、S姉さん、Cさんと、3人になって、ブックドア会議もさらに活気づきました。QRコードを使うのはどうか(さすが若者!)、『あと少し、もう少し』でまだ書いていない人物で物語作る? 本の紹介エッセイ? などと、話し合いを続けました。


