第二十五回 おいしいで全部OK
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7月29日に、新刊『はじまりのスープ、夏ゼリー』が刊行されました。料理がふんだんに出てくる物語で、主人公のリリーと一緒にあれこれ考えながら、どうしたらおいしいものが作れるんだろうと書き進めました。
料理は面倒な作業ですが、食べる人がいるから、なんとかできてしまうんですよね。
そのせいか、書いているうちに主人公だけでなく、食事を共にするみんなのことも愛しくていじらしくなり、物語が終わることが寂しかったです。
それにしても、毎日毎日続く料理。本当だるい。
ママ友とする会話の8割が、
「夕飯どうする?」
「何も思い浮かばへん」
「今日作って、また明日も作らなあかん」
そして、最近、よく言うのが、
「自分の作る料理の味、飽きてこない?」
です。
料理をし始めて30年以上は経っているので、自分の作る味は想像ができてしまうんですよね。何を作っても「そうそう、この味になるよね。知ってる」という感じで、「おいしい!」と思いにくい。
凝った料理に挑戦したり、ちょっと変わったものをと本やネットで調べて作ったりした時期もありましたが、今の私は料理絶賛イヤイヤ期。
掃除なら3日くらい、いや、5日くらいしなくてもいいと思えるのに、料理はそうはいかない。インスタントを出したところで、誰に責められるわけじゃないのに、作ってしまう。これ、何なんでしょうね。
そこで、私は2年くらい前から土日は料理をしないと宣言をし、実施しております。
週末は、夫が作るか、総菜を買うか、外食かというパターンです。
宣言を受けた最初の土曜日、夫は「これくらいしか作られへんな」と言いながら、私と娘の好物だった麻婆春雨をラーメン鉢いっぱいに作ってくれました。その1品だけが夕飯のメニューだったから、すごい量の麻婆春雨。家族でひたすら春雨をすするという夕飯でした。大好きなので喜んで食べていたのですが、その日の夜、私は突如胃が苦しくなって、のたうち回ることに。


