透明性

落雷はすべてキス

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悲しんでいる人を前にして、神様になったような錯覚がある、優しくしているときのぼくの心のなかに、神様になったような錯覚がある、その光をあなたは浴びて、涙が乾いていく、横顔がきれいだ、ぼくは昔見ていたセミの羽化を思い出した。透き通っていくのはぼくの方で、いつかはそうやってすべてが、ぼくを追い越していく、すべての横顔が美しくて、すべてがぼくを神様のように見ている気がして、すべての人の涙が見えなくなる、誰もが幸福になれる気がしてやっと安らかに眠るのだ。
(幸せなのは、ぼくだけだ。)