水面

落雷はすべてキス

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湖の底にいるみたいだった、目が覚める寸前のぼくの体は、瞼を開けた瞬間におぼれてしまいそうな、気づいたらもう苦しくなりそうな、そんな予感の中でぼくは沈んでいた、助けてほしいのではなくて、ぼくはもう死んでいるから大丈夫と誰かに言ってほしくて、だから、愛してくれない人ほど好きになるのか。夢は、ぼくに好かれるような人に産まれ直すこと、ぼくもぼくを好きにはなれない、ぼくはそれでも、ぼくに愛されたい。ぼくはぼくを愛するぼくを、無視して、湖のほとり、水に反射する月の光に見惚れていたい。