2022

愛していない人に愛してると言うのが、一番さみしさを正直に叫ぶ言葉であるような気がする。花火は焼夷弾みたいな音がする、大好きだけどきみがぼくのことを好きになるくらいなら、ぼくのことを知らないまま、ぼく以外の人を大嫌いでいてくれる方がずっといいよ、雨が降っていて、誰かが眠りはじめて、地平線に誰かがつけたライトが光っている、あなたがさみしいのは自業自得と言われて、ぼくは笑った、ぼくは笑った、きみの恋人になって買ったばかりのアイスクリームが溶けないように急いで家に帰る夢を見たんだ、走るだけのその夢の中でだけ、今地上で死ぬ人がいないことがわかった、あの時間以外、全ての世界が戦争中。