死後

落雷はすべてキス

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この世には死後に抱きしめたくなるようなものがたくさんで、優しくできる気もするし、ばかにされている気もする、この世には美しいものがたくさんあって、希望を持つんだと言われても、すべてが私が死んで日差しになって、すべてを抱きしめるのを待っている気がする、(私は日差しになれるなら光栄だと思っている、名前のないものはそういえばみんな光でしかなくて、ずっとそこにあるのに、いつもみんなそれを初めて見たような顔をする、そうした孤独はあって、記憶を持ち続ける存在は醜く、すぐ忘れる人は綺麗だ、すぐ忘れる花も、すぐ枯れる花も、綺麗だ)、まだきみを好きだと言ったら恐ろしいだろうな、と光の中で思っている、ここから先は一人きりだ。