季節の変わり目は要注意! 気圧が体調不良を引き起こす理由【今すぐ実践できる足ツボ情報も】
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「全身に力が入らない感覚になる」「ひどいときは一日中何もできないぐらいにぐったりする」……。気圧予報に基づく体調管理アプリ・頭痛ーるは、気圧の変化による体調不良が起こりそうな時間帯の確認や、痛み・服薬記録ができる気象予報士が開発した気象病対策アプリです。頭痛ーるのユーザーアンケートでは、気圧の変化によって、上記のような不調に悩む人たちが見受けられます。
今年2月に刊行された『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』によると、2019年、耳の中にある聴覚と平衡感覚をつかさどる内耳の前庭器官に、気圧の変化を感じ取る部位と機能もあることが世界で初めて解明されました(愛知医科大学・研究グループ)。
目に見えない気圧の変化に混乱してしまう脳
私たちは普段、内耳の機能で平衡感覚を保ちます。
同時に、自分の姿勢や動き、揺れ、スピードの変化など目からも情報を得ています。
それらの情報が脳で統合され、状況に合わせた体の状態を自律神経の働きで保っているのです。
目を閉じた状態で片足立ちをするのが難しいように、姿勢の維持には内耳の機能だけではなく、視覚で得られる情報が重要だといいます。
体で感じる刺激と、視覚から脳に伝えられる情報に相違がなければ、私たちは問題なく環境に適応して過ごせます。ですが、乗り物酔いをする場面を想像してみてください。バスで後ろの方の席や新幹線・飛行機の通路側などに座っていて、今どのように移動しているのか、これからどのように進んでいくかの情報が目から入ってこないときは、内耳ばかりが刺激を受け続け、脳はちょっとした混乱状態になります。
個人差があり、全く影響を受けない人もいますが、中には自律神経に異常な信号が送られ、吐き気や頭痛など不快な症状に陥る人もいます。
気圧の変化についても同様のことが言えます。気圧の変化は、目で見て分かるものではありません。そのため、視覚からの情報としては何の変化もないのに、内耳では気圧の変化をキャッチしている、という状況になります。
このアンバランスな状態が自律神経に影響を及ぼし、体調不良につながっていることもあるのです。
自律神経は呼吸や消化、循環、排せつといった体の機能を自然に調節する神経系で、交感神経と副交感神経に分けられます。
▼交感神経は興奮状態や緊張した状態のときに優位になる
▼副交感神経は安静状態や休息状態のときに優位になる
という働きがあります。
交感神経と副交感神経は互いに作用を打ち消しながら体のバランスを取っています。