わたしの「そばかす」を見た韓国人の反応は……女性記者が思い知ることになった、韓国美容のオキテ
『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』刊行記念特集
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海外特派員としてソウルに赴任した女性記者、エリース・ヒューさんはアジア系アメリカ人でもある。だからこそ現地の人々から遠慮なしの言葉を掛けられたり、親身になってのアドバイスを受けたりすることもあった。
なかでもエリースさんが衝撃的な体験をしたのは、自身の「そばかす」についてだという。欧米ではチャームポイントとして知られる「そばかす」は、韓国で「NG」だった。一体どういうことなのか。エリースさんの著書『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』(金井真弓/訳、桑畑優香/韓国語監修)からお届けする(以下、同書より引用)。
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おおおお、チュグンケ(そばかす)!
わたしの肌にはいくつか「問題のある」ところがある。さまざまな箇所がものすごく乾燥してカサカサになるのだ。冬が最悪で、必ず指の節の皮膚が裂けて出血する。肌は虫刺されに過剰反応し、かかずにいられなくなるので、脚や足首は絶えず虫刺されの痕や引っかいた傷痕だらけ。最悪なのは、というか、少なくともアジアの国では最悪なものがわたしにはある。そばかすがあるのだ。
そばかすが!
頬に散らばるそばかすのことなんて、生まれてから30年間は一度も気にしなかった。無害なものだと思っていた。いや、むしろキュートじゃないかと! けれども、ソウルでの最初の数カ月に、国際的な韓国人にしてみれば、こういうそばかすは膿が出るおできが顔にできたのと同じようなものだと学んだ。そばかすだらけでノーメイクのわたしの顔を見ると、韓国人は次のような反応のひとつ、またはいくつかを示すだろう。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、チュグンケ(そばかす)!
それを処理する方法はありますよ。
あなたは〔ここに皮膚科クリニックの名を入れる〕を知っていますか? あそこなら取り除いてくれます。
そばかすが気に入っているって? それは韓国の考え方ではないね。
〔何も言わず、ただわたしの写真を撮ったあと、アプリの「フォトショップ」を使って、すかさずそばかすを削除して見せてくる〕
私の母親がいつもしていたこと

アジア人である母親からいろいろ学んだのだから、こんな状況は予測するべきだった。母は台湾人で、さらに広い北東アジアでのそばかすに対する考え方を教え込まれていた。子どものころの母は自分のそばかすが大嫌いだった。いつもさまざまな美白クリームや最新式の光線療法を試して、そんな嫌なそばかすを薄くしようとか、完全に取り除こうとしていた。
母はあきれるほどつばの広い帽子やサンバイザーをかぶり、日差しを避けた。10代のころのわたしができるだけ黒くなろうとして日焼けサロンにお金を費やしているのを見て、母は縮み上がっていた(のちに、わたしの肌のトラブルには前がん状態のほくろが加わった。そう、そのとおり、間違いを犯したというわけだった)。
からかわれ、軽視されないために

透き通ってなめらかでシミのない肌と、美しさが同義である国で、そばかす恐怖症がいないはずはない。そばかすがあると、同僚からはからかわれ、パートナーになりそうな人からは軽視される。そばかすへのこのような反応は、欠点とされているいくつかのもの、たとえばほくろの場合と同じだ。またはくせ毛とか、薄毛とかと。
見知らぬ人から不快な感想を言われないために、わたしは生涯で初めてそばかすがもっと濃くならないようにと日差しを避けた。そして、初めて韓国製のメイクアップ製品を使い出した。言うまでもなく、BBクリームクッションを。そばかすを隠すためだった。
だが、そばかすは修正すべきもののひとつにすぎなかった。ソウルで暮らし始めてからわずか数カ月後、肌を明るくしようとかもっとなめらかにしようとか、さらに引き締めようとしてもしなくても、そのままの自分でいいものは何もないと、なぜか感じた。
どんな部分も何らかのものを向上させて、それから後はその状態を維持するための土台なのだ。韓国で直面したいろいろな意見や批判のせいで、硬化していた記憶が緩んでしまった。不完全と見なされるものを消すための探求に、子どものころや思春期にすでに出会っていたこと、早い時期にそれが心に刻みつけられて長く残っていたことを思い出した。
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