タラニス 死の神の湿った森

タラニス 死の神の湿った森

著者
内藤 了 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784041130162
発売日
2022/09/16
価格
1,980円(税込)

内容紹介

ドラマ化もされた「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズで人気の内藤了。
初の単行本はあの男の少年時代を描く「お屋敷」ホラー&ミステリ!

 イギリス・ウェールズで少年ジョージが暮らす「タラニス屋敷」。「タラニス」とは「死の神」を意味するケルトの神だ。
 夜遅く目覚めたジョージは家政婦のミツコに物語をねだる。彼女が、秘密の話ですよと「ゲッシュ」(ケルトの魔法の取り決め)を交わしながら語ったのは、屋敷に伝わる、メリッサという少女の物語だった。メリッサは、子どもを食べる死の神に生きたままかまどで燃やされたという。そのかまどがお屋敷の廃墟部分『死者の間』にある、近づいてはいけない――。けれども、一緒に話を聞いた兄のアルフレッドは、今度マムと戻ってくる赤ちゃんへの贈り物を探しに『死者の間』に行こうと言い出し……。
 廃墟の秘密の扉を開けてしまったことで、夜な夜な現れるようになったメリッサの亡霊。そこに隠された真実と、ツェルニーン家の秘密とは。
 やがて法医昆虫学者として日本を訪れることになる、ジョージ・クリストファー・ツェルニーン。
 彼の少年時代に秘められた悲しく凄絶な物語。

装画=目黒ミロ

データ取得日:2024/04/25  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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