エコラリアス
言語の忘却について
- 著者
- ダニエル・ヘラー=ローゼン [著]/関口涼子 [訳]
- 出版社
- みすず書房
- ジャンル
- 哲学・宗教・心理学/哲学
- ISBN
- 9784622087090
- 発売日
- 2018/06/09
- 価格
- 5,060円(税込)
内容紹介
子どもは言葉を覚えるときに、それ以前の赤ちゃん語を忘れる。そのように、言葉はいつも「消えてしまった言葉のエコー」である。そして、忘れることは創造の源でもある。
言語の中にはつねにもうひとつの言語の影があり、失われた言語が響いている。言語の崩壊過程に言語の本質をみたヤコブソン、失語症を考察したフロイト、複数の言語を生きたカネッティ、死んだのに語る口を描いたポー、母語についてはじめて語ったダンテなどを導きに、忘却が言語の本来もつ運動性であることが浮上する。
アガンベンの英訳者として知られ、30代で本書を著し、恐るべき知性として話題を呼んだ、ヘラー=ローゼンの主著。流離こそが言語の核心であることを明かす、言語哲学の最重要書である。
データ取得日:2024/04/23
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