池内恵「中東問題の“難所”『サイクス=ピコ協定』の正しい理解のために」

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「イスラーム国」の勢いは衰えたと言われながら実はさほど弱まっておらず、それどころかリビアやエジプトで動きを活発化しています。シリア情勢も、見かけの「停戦」とは裏腹に、アサド政権軍の攻勢はやまず、反体制派も和平交渉の席を蹴ってしまいました。また、ヨーロッパに押し寄せる難民も、EUとトルコの合意で「バルカンルート」の流れが弱まったかと思えば、命懸けで海を渡る「地中海ルート」へと再び向かい始め……。

混迷に混迷を重ねる中東の現実を、どう理解すればいいのか。国際社会に対応のすべがあるとすれば、それは何なのか――。

この議論をする際、“事情通”と名乗る人たちが口にするのが『サイクス=ピコ協定』。百年前の英・仏・露の秘密協定を諸悪の根源とし、そこに責任を帰するのですが、果たしてそれでいいのか--。イスラーム思想史や中東地域研究の第一人者の池内恵さんが、これらの問いに明快に答えます。

また、多くの識者が遭難する“難所”のサイクス=ピコ協定から中東の本質に深く踏み入った池内さんの最新著書『【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』を踏まえ、中東について正しい理解にたどりつくすべもお話しいただきます。

■日時:2016年5月30日(月) 19:00~20:30
■会場:la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01nv5sy6rqpx.html

池内恵(いけうち・さとし)
1973年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。東京大学文学部イスラム学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(大佛次郎論壇賞)、『書物の運命』(毎日書評賞)、『アラブ政治の今を読む』、『イスラーム世界の論じ方』(サントリー学芸賞)、『中東 危機の震源を読む』、『イスラーム国の衝撃』(毎日出版文化賞特別賞)などがある。

2016年5月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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