紀貫之
内容紹介
うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第1回配本、紀貫之です。
ありとあらゆる事物の象徴であるところの言葉というものがつくる別天地が、かれにははっきりと認識されていたと思われる----大岡信
紀貫之(きのつらゆき)
日本の和歌に漢詩に基づく機知的な表現を導入し、明治期まで続いた長い和歌伝統の礎を作った古今集歌人。受領階級という低い官位のまま終わったが、職能歌人として多くの屏風歌を提供、晩年には仮名文の日記紀行『土佐日記』を著すなど生涯を表現者として過ごした。『古今集』仮名序の「やまと歌は人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれりける」と始まるその文章は、日本初の歌論として後世に多大な影響を与えた。『百人一首』に「人はいさ心も知らず----」の名歌を残す。
データ取得日:2024/04/22
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