中国で大ヒット中のアカデミー賞外国語映画賞受賞作「おくりびと」(平成20年日本公開)の脚本を担当した著者が、お金の使い方に関する意見を本にまとめた。人を喜ばせるために出費するという姿勢から、多くを学べる。
「浪費は文化の種になる」。そんな著者の考えが端々に表れている。大手企業を名指しして、自身が立案した企画に「一役買いませんか」と呼びかけるなど、抜け目のない一面も。
数々の人気番組に携わってきた放送作家で、商品開発なども手掛ける著者の〝らしさ〟が伝わってくる。ユーモアあふれる筆致にうならされた。(光文社・1760円)

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2021年11月28日 掲載
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