『新興国は世界を変えるか』
書籍情報:openBD
【気になる!】新書『新興国は世界を変えるか』
[レビュアー] 産経新聞社
経済成長率が高く世界経済に占める重要性も高い29カ国・地域の経済や政治体制、軍事行動を分析し、日本がそれら国・地域と向き合う上での課題を指摘。新たな視点を与えてくれる。
中露に比較的多く言及。ウクライナにおける2014年以降のロシアの行動は一時的な出兵ではなく主権国家の領土を切り取ろうとするものであり、平和的な紛争解決という第二次世界大戦後の世界秩序の原則を根本的に否定する内容を含んでいるとの見方を示す。
ロシア以上に懸念されるのは中国だとみて、南シナ海や東シナ海での軍事的活動なども取り上げている。(恒川惠市著、中公新書・946円)